facebook、SEOを巧みに使う、詐欺師のテクニック
先日の記述「詐欺師は、いつもあなたの隣にいる」の延長戦として、
今日はどうして詐欺師が隣にいるのだろうか?ということを書いてみます。
ちなみにここでいう詐欺師は、詐欺まがいのものも含めて書いています。
例えば、今の世の中。
分からないことがあったらどうしますか?
まずGoogle先生に尋ねますよね?Yahooさんに聞いてみますよね?
友だちや家族に、「これってどう思う?」と聞く前に、
まず検索してみるのが、今では一般的な行動かと思います。
怪しいけどお金を稼いでいる人がいたとして、
その人のことが気になったら、まず人名で検索をしてみます。
当然そこにネガティブな情報があれば、
「あ~、やっぱり。この人、詐欺だわ」となり終了します。
しかしこの検索で、ポジティブな情報ばかり出てきたとしたら、どうでしょう。
最初は怪しいと思っていた人物に対して、興味を惹かれませんか?
私の場合は、次のステップで
「人名+詐欺」「人名+評判」などと検索をしてみますが、
ここでヒットした記事の中身が
「詐欺師だといわれている〇〇のことを調べてみた…」から始まり、
その記事の末尾で「それはやっぱり噂でした」となれば、
「やっぱりあの人の投資実績は事実なんだ」となるでしょう。
このポジティブな検索結果と相乗して、
facebook、twitter、Blogでの情報もポジティブなら、どうでしょう。
ここまで来れば、セミナーに申し込むまで、もうあと一歩ですね。
facebookでは、嘘のような成功事例がどんどんと書き込まれています。
彼らが主催する数十万円の高額セミナーにおけるピュアな参加者を撮影し、
「今日も熱気ムンムンの勉強会!ここからまた新たな投資家が誕生します」
とでも書いてしまえば、どんどんとコメントやイイネ!が集まります。
特にfacebookは、詐欺とマルチ商法の温床になりかねません。
イイネ!というのは、本当に厄介なシステムで、
友人がレコメンドしているから、安心だろうという気持ちを下支えします。
じゃあ、どうしてこのようなポジティブな情報ばかりが登場するのか?
理由は簡単です。
彼らはSEOを巧みに操っているからです。
その昔でいえば、数百のIPアドレスの被リンクを購入して、
ネガティブな情報を記述するブログの順位を徹底的に下げていきます。
というよりは、自分たちの嘘の記述の方が、圧倒的に上位に位置します。
検索をしても、7~8ページ目以降の記事を読むことは、
なかなか用心深い人でないとないでしょうから、
ネガティブな情報を、世の中から一切消してしまうという訳です。
スマホしか持たない若い層や中高年層になれば、さらに危険度が増していきます。
検索を制したものがすべてを制するのです。
だからこそ、詐欺師はSEO業者と連携をして、
自発的に流布したいねつ造記事を、どんどんと作成していきます。
こんなのSEO業者からしたら、タダみたいな値段で引き受けてくれますよね。
前回の「詐欺師は、いつもあなたの隣にいる」は、大げさな話ではありません。
人に相談を持ちかける前に、SEOやfacebookを巧みに使って、
先入観を打破していくこと、そして上書きし洗脳をしていくこと、
インターネット社会だからこそ、実現した詐欺のビジネススキームなんです。
さてじゃあ、どのようにして詐欺師を見分けるのか?
次回は、ネット詐欺師の見分け方について書いてみたいと思います。
前回のエントリー:
「詐欺師は、いつもあなたの隣にいる」