iLoveMusicって名前のアプリが、音楽産業を終わらせるって酷な話。
こちら某ブロガーさんの記事の見出しです。
AppStoreで人気の「無料音楽アプリ」5つを通信解析してわかった音楽無料提供の仕組みとは (iLoveMusic・MusicCloud・DropMusic・Music Stream・Music Bank)
http://did2memo.net/2014/05/14/popular-free-music-applications-analysis/
そして、中身を読んでみて、まずその分析力に驚きました。
さすがは一流ブロガー。
いや~、そういうカラクリだったかと。
iLoveMusicは、音楽データを中国のXiami.comというサイトから調達し、その音楽データを直接Xiami.com(中国)からストリーミングしていることがわかりました。
このXiami.comには、音楽検索APIがあり、簡単にアプリに組み込むことができることがわかりました。
某中華系音楽サイト Xiami.comに、まさかAPIがあるなんて。
これ本当に恐ろしい、そりゃ音楽無料アプリがバンバン生まれる訳です。
そしてDrop Music、一時的にセルフリジェクトして間もないうちに復活。
絶賛、運営再開ですね。あ~、恐ろしい。
ちなみにこの方のブログにて、加筆修正があり。
公式サイトからAPIのページらしきものを見つけることはできませんでした。
(中略)
今のところは、非公開のサードパーティーへの提供をしていないAPIなんじゃないかな、と予想していますが、もちろん真逆のパターンも存在する可能性があって、アプリがXiamiに利用料を支払っている、つまりアプリの広告収入の一部がxiamiを通じて最終的に権利者にたどり着いているかもしれないので、一応その可能性もこうやって触れておきます。現状どちらであるとも言い切れません。
とのことで、APIがどのような仕様なのか?実態があるのか?
は、今のところブラックボックスのようです。
しかし音源がこのXiami.comより流出しているのは、事実かと。
しかし、やはり恐ろしいのが…
他社の記事とはいえ、天下のexciteがこんな記事を転載するなんて。
「新曲も無料で聴き放題『iLoveMusic』!!オリコンやBillboardのチャートが見れるから流行りの音楽好きには探しやすい作りだ!」
だとぉ~?それ246沿いで大声で言ってみろ、と言いたい。
そもそも恐ろしいのが、 Xiami.comの下には見慣れたロゴたちが…。
W社に、U社に、a社、そして今はなきE社まで。
当たり前のように、ぼくがいた会社まであるじゃないかぁ~!
リンク先は台湾の現地法人に繋がっているのですが、
これって、日本のレコード会社の方々って、知っているのでしょうか?
ぼくは勿論、現地法人があるのは知ってますし、
現地ごとにローカライズして音源の許諾をしているのでしょう。
しかしそれが悪い方向に向いているように感じてなりません。
① 日本のレコード会社が、ローカライズしている現地法人に楽曲提供を許諾
② 現地法人は許諾している音源を、ふつうにXiami.comで配信
③ APIなのか?で、音楽検索が可能となりアプリ化
④ アプリは日本で大ヒット!人気楽曲が日本でも無料で聴き放題
⑤ 印税が払われず、レコード会社がきっと損害賠償請求を起こす。
正直、レコード会社の方々はとてもレガシーで情弱な方が多いです。
じぶんもその一人でしたので…。
Xiami.comの配信システムとか、ちゃんと確認しているのでしょうか。
もし仮に、ここまでレコード会社が「???」だと、もう仕方ないのかと。
ちなみに「iLoveMusic 」は中華アプリですが、iOS無料でなんと2位!
あれだけ「グノシーだ!」「WEARだ!」って、CMやっていても200万DL。
この違法アプリたちは、どいつも300万DLを超えていたりします。
国内の事業者がリリースしているアプリなら、損害賠償もできますが、
「iLoveMusic」は中華アプリです、さてどうしましょう?
しかし日本の個人、法人でこの手のアプリをリリースして、
セルフリジェクトをしない各社、各人、その勇気だけは買いたい。
きっと裁判やって、勝てる気があるんだろうな。
「にこ☆さうんど」でも、先週逮捕されましたよ、みんな大丈夫?