ボカロは、日本のヒップホップになれるのか?
以前、某音楽アプリのことを書いていたわたしですが、
この話題に触れるのを忘れていました、失敬。
■「にこ☆さうんど」運営者逮捕 広告で1億3000万円の収益
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1405/08/news151.html
どれくらいの運営機関があったのかは知りませんが、いや稼がせましたね。
この上の画像が2010年のものだから、4~5年なのでしょうか。
まあ、ひとりのユーザーが、著作権の意識が低いのは仕方なし。
でもここでこれだけ稼ぐとなると、やっぱりちょっと…ね。
ただ、とあるブロガーさんの記事で、ボカロ文化について見かけました。
ボーカロイドというジャンルは「みんなで作り、みんなで盛り上げていく」ということをコンセプトに成長していった全員参加型のコンテンツで、参加者一人一人の影響力は微々たるものですが、作品を無料かつ合法的に共有し、さらに進化させていくスタイルで伸びていきました。
これは良い問題提起だと、思いましたね。
アメリカでいうヒップホップを筆頭にした音楽カルチャーの発展は、
多くの楽曲のサンプリングによって、成り立ってきています。
どこかで聞いたことがフレーズにのせて、ラップを刻む文化ですね。
このボカロって文化は、日本におけるヒップホップみたいなもんで、
ここの取り締まりをやるのか?やらないのか?は、
ひょっとしたら議論の余地はあったのかもしれません。
まっ、どちらにせよ、結論はアウトになるのかと思いますが…。
アメリカでサンプリングが異様に多くなった時代にも、
かの坂本教授がテレビ出演された際に、問題提起をされていました。
確か、クーリオ(Coolio)とかが異様に流行った1995年頃だったでしょうか。
あれは権利をクリアにしているから、OKだったのでしょうが、
それこそ今の音楽文化が育っているのだから、いま議論すべきでは?と。
音楽文化を今後どのようにしていきたいのか?
これって、その業界で飯を食っていきたい人たちは、
そろそろ議論をするタイミングなのではないでしょうか?
10年近くもご飯を食わしてもらったわたしからすれば、そう思います。