ノグチノブユキノブログ

2011年 facebook終了と共に、リア充生活を卒業。今はリラックスして、悠々自適の生活を送っています。

音楽はどんどん無料にしよう、そしてカラオケで歌ってもらおう

今だからこそ、音楽について語ってみようと思う。

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レコード会社に新卒入社し10年間、音楽業界一筋だった私が、

どうしてゆかりもないIT業界へ転身したのか?

それはフィジカルを販売することに限界を感じたからに他ならない。

いわゆるCDやDVD、グッズがそれにあたる。

 

音楽は、フィジカルからデジタルへシフトしたが、

さらに今、フリーミアムにまでなろうとしている。

先日、このブログでも書いたDrop MusicやMusic Bankなどは、

著作権さえ鑑みなければ、技術的には誰でも可能なアプリだ。

違法であることは周知の事実だが、技術的にもシンプルなアプリである。

 

さて、音楽がフリーミアムに向かうのには、当然の流れがある。

ここ数年でゲームが無料化した、そして映像も月にたった数百円で見放題。

この流れに、結局のところ唯一乗り遅れたのが、音楽なのだと思う。

 

もう5年程前だろうか、某社へのプレゼンにて私が書いた企画書に、

「音楽はどんどん無料にしよう、そしてカラオケで歌ってもらおう」

という奇想天外な提案書があった(笑)

結構な角度からお叱りをくらったビジネススキームではあったが、

今になって考えてみても、別に間違っているような気はしない。

 

ゲームがフリーミアムになったのには、スマホの存在が大きい。

またネイティブアプリへシフトすることで、クオリティが担保されたため、

無料でスタートして、どんどん課金をするモデルが定着した。

私の周りには、平気で月に数万をつぎ込むゲーマがごろごろいる。

 

この前、話した20代前半の男の子は、月に3万円くらいは平気で使うという。

ソシャゲで3万というと、「えっ?」と思う人がいるかもしれないが、

邦楽CDだと、たった10枚買ってしまえば、3万円なんていってしまうのだ。

これを高いと見るか、安いと見るかは置いといて、時代は変わったのだ。

 

音楽をソシャゲに例えるならば、無料で聴いてもらって、

良かったらどんどんと課金してもらう、となるだろうか。。

PandraやSpotifyなど、欧米では定額制の音楽配信が定着しているが、

こと日本においては、やっぱりカラオケなんじゃないか?と頭に過る。

 

未だに虎舞竜「ロード」の印税が年間1200万円なんて

とんでもないビジネススキームがすでに成立しているのって、

やっぱり日本だけなんじゃ、なかろうか…。

 

スマホという巨大メディアを誰もが持つ今、ライフスタイルも変わった。

「音楽はどんどん無料にしよう、そしてカラオケで歌ってもらおう」

5年前はさすがに早かったけど、今ならOKな企画なんじゃないかな、と思う。